ビジネスで相手に良い印象を与え、その後にスムーズに進める。
ビジネスで、相手に良い印象を与え、その後にスムーズに進めるには、初対面での相手に与える印象がとても大切です。相手に与える印象や評価には複数の情報の中でも、最初の情報が最も強く影響があり、初頭効果と言われています。また、第一印象が後々まで、大きく影響する初頭効果に対して、最後の印象の判断に大きく影響する親近効果と言われます。
初頭効果
初頭効果は、長期記憶が関係するとされます。最初に提示された情報は、覚える時間が長く、またくり返し覚えようとすることから、長期記憶に引き継がれやすく印象に残りやすいと考えられるのです。
初対面の営業先など、自分の話に対してそれほど興味関心を持っていない相手には、初頭効果を狙うのが望ましいでしょう。
初めに訴求力のある情報を提示することで相手の関心を惹きつけ、興味を持って続きを聞いてもらうことができます。また、初頭効果が働くのは人間だけではなく、物に対しても影響します。高品質で少し高いものと安いけれど質が良くない物があった場合に、価格ではなく品質の高いものを選びたくなる心理が働きます。初頭効果は他者評価で発揮されます。
例えば、人は他人に会った時に、出会って数秒間の内にその人の印象を無意識のうちに決定していると言われます。つまり初頭効果によって、初対面の人のイメージを出会って数秒で決定しそのイメージを引きずってしまうのです。そのため、見た目に清潔感がない・服装がきちんとしていないという印象や、不安そうな話し方をしているというイメージを持たれたとします。そうすると話している最中にどれだけ有益な良いことを伝えようとしていても正当に評価されなくなります。
2.親近効果
去り際や別れ際に態度にも、相手に好感を与える為にはとても大切と言えます。
ある程度こちらに興味関心が高い相手には、親近効果が有効です。話を最後まで聞く姿勢が既にある場合は、重要な情報を最後に提示することで、より強く印象に残すことができるからです。結論に向かって、根拠を積み上げるなど話を順序よく展開することで、最後に提示した情報がより説得力を持つでしょう。
与えられたばかりの情報は短期記憶に残りやすく再生されやすいため、最後の情報が判断に強く影響する、すなわち親近効果が働くということです。例えば、ビジネスの場面で商談後の去り際に「お世話になりました。失礼します」と「今日は、誠にお世話になりました、ありがとうございます。と深くお礼をする」のでは、最後の印象に大きな違いがあります。
実際に活用する際には、①プレゼンの最後にアピールをする。②一番言いたいことを最後に③必ず最後に自分の主張をする。①最後の締めくくりとして結論を上乗せする様な相乗効果を盛り込んだ提案内容が、実際よりもはるかに魅力的に見えるようになる。②最初に言ったとしても必ず最後にもう一度言いましょう。③親近効果が最も出やすいのが議論です。時間制限のある議論であれば、必ず最後に発言できる様にタイミングを見計らいましょう。
アメリカの心理学者ノーマン・H・アンダーソンによって提唱された概念です。
実際に活用する際には、①プレゼンの最後にアピールをする。②一番言いたいことを最後に③必ず最後に自分の主張をする。①最後の締めくくりとして結論を上乗せする様な相乗効果を盛り込んだ提案内容が、実際よりもはるかに魅力的に見えるようになる。②最初に言ったとしても必ず最後にもう一度言いましょう。③親近効果が最も出やすいのが議論です。時間制限のある議論であれば、必ず最後に発言できる様にタイミングを見計らいましょう。
アメリカの心理学者ノーマン・H・アンダーソンによって提唱された概念です。
2024年02月08日 16:44