人生100年時代の働き方の挑戦
はじめに近年、「人生100年時代」という言葉をよく耳にするようになりました。医学の進歩や生活水準の向上により、私たちはかつてないほど長い時間を生きる可能性を秘めています。
しかし、長寿化は私たちに新たな課題も突きつけています。その一つが、キャリアのあり方です。
日本は世界一の少子高齢化社会で、年々生産労働者が減少する中で65歳以上の高齢者の数は3人に1人に達しています。人口動態的に見ても、すでに年金だけでは生活ができない厳しい現実に直面しています。
株式会社センターテンは、企業の成長を支援するコンサルティングサービスを提供していますが、個人のキャリア戦略もまた、これからの時代において重要なテーマとなると考えています。「年金だけに頼らない働き方」という概念について。
人生100年時代の働き方の課題
従来の右肩上がりの経済成長を前提としたキャリアモデルは、人生100年時代には通用しなくなると言われます。その背景には、以下の要因が挙げられます。
- ①技術革新の加速: AIやIoTなどの技術革新により、既存の仕事が取って変わり、急速に減少する可能性もあります。
- ②雇用環境の多様化: 終身雇用制度は崩壊しつつあり、転職や副業、フリーランスなど多様な働き方が広がっています。
- ③価値観の変化: 仕事に対する価値観も多様化し、収入だけでなく、やりがいや自己実現を重視する人が増えています。
高度経済成長やバブル経済の様な経済成長が期待できず、労働人口が減少している日本社会での働き方は、従来の終身雇用はもうすでに破綻し、中高年のリストラは普通の話となっています。
若い世代の転職市場は30年以上前からありましたが、近年は40歳代のミドルでも転職市場は活発化し、労働市場も流動性が高くなり、転職は益々一般的になると思います。
1つの会社や職種に固執するのではなく、社会の変化や自身の興味・関心に合わせて、柔軟にキャリア・アップし働く場所や働き方を変化させて行く生き方です。
少子化で超高齢化社会の人口減少時代で、すでに多くの70代や80代でも仕事をする人がいます。今後、こうした高齢者でも仕事をする人が益々増えると思います。
そのため、従来の「教育→仕事→引退」という3ステージの人生ではなく、学び直しや新たなスキルの習得を繰り返しながら、生涯にわたってキャリアをアップデートする必要があると思います。
流動性の高いキャリアを実現するために、具体的にどのように「流動性の高いキャリア」を実現していけば良いのでしょうか?以下のポイントを提案します。
- ①常に学び続ける姿勢:変化の激しい現代において、最新の知識やスキルを習得し続けることは不可欠です。オンライン学習やセミナーへの参加、読書などを通じて、自己投資を継続しましょう。
- ②多様な経験を積む: 転職や異業種への挑戦、副業などを通じて、幅広い経験を積むことが、自身の可能性を広げ、変化への対応力を高めます。
- ③人的ネットワークを構築する: 様々な分野の人との繋がりは、新たな情報やチャンスをもたらしてくれます。積極的に交流の場に参加し、自身のネットワークを広げましょう。
- ④キャリアの棚卸しと目標設定: 定期的に自身のスキルや経験を振り返り、今後のキャリア目標を明確にすることが、主体的なキャリア形成につながります。
株式会社センターテンでは、企業の人材育成や組織開発だけでなく、社員及び個人のキャリアに関する相談も承っています。多様な業種・企業での経験豊富なコンサルタントが、それぞれの状況や目標に合わせて、最適なキャリア戦略をアドバイスいたします。
「人生100年時代をどのように生きるべきか」「社員のキャリアをどの様に開発していくべきか」といった悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、株式会社センターテンにご相談ください。
まとめ
人生100年時代は、私たち一人ひとりにとって、新たな挑戦の時代でもあります。「流動性の高いキャリア」という考え方を持ち、主体的にキャリアの経験やリスキルを通して市場価値のある労働力を提供する。また、企業内で専門職として長く勤めるのか個人で副業からスタートし起業する等、より充実した人生を送ることができるはずです。
2025年05月12日 22:01